品質管理

相次いだ海外での巨額粉飾事例をきっかけに、財務諸表監査の適切性に向けられる国際社会の目は一層厳しくなっています。また、国内でも、粉飾事例や公認会計士のインサイダー取引などの発覚により、監査の品質管理の要請が以前に増して大きくなっています。当法人では、適切な監査の品質を常に維持するため、公認会計士法、各種基準等に基づいて、以下に代表される品質管理体制を整えております。

品質管理に関する責任

  • 当法人は、監査業務遂行における品質管理に関する方針及び手続を定めています。品質管理担当責任者が品質管理システムの整備及び運用の責任を負い、品質管理システムに関する最終的な責任は統括代表社員が負います。

独立性の維持

  • 信頼される監査を維持するために、当法人スタッフとクライアントとの間に利害関係がないことを年1回以上確かめています。

守秘義務と情報セキュリティ

  • 正当な理由なく、業務上知り得た情報は他の者に漏洩したり、自己又は第三者の利益のために利用することはいたしません。
  • 業務上知り得た機密情報を漏らすことがないよう、情報セキュリティを整えています。また、事務所の方針、手続を全スタッフが遵守し、情報漏えいの防止に細心の注意を払っています。

監査契約の新規締結及び更新

  • 監査契約の新規締結及び更新は、当法人の定めた方針及び手続に従って行われ、社員会又は、統括代表社員により決定されます。
  • 新規契約した監査業務では、前任の監査法人等と適切に引き継ぎを行い、初年度であっても監査の質を確保しています。
  • 監査契約にあたっては、業務に適した能力及び経験を有する監査実施者が確保できることなどを確認しています。

業務の実施

  • 監査業務の実施に関する方針及び手続を監査マニュアルとして定め、監査実施者は、当マニュアルに従い業務を行っています。
  • すべての監査について、監査担当とは別の社員公認会計士が審査を行っています。

品質監視のシステム監視

  • 各監査の手続きや報告書の作成に至る過程について、検証を行っています。最低でも3年に一度、すべてのクライアントの監査業務が検証を受けるシステムを整えています。
  • また、上記の監査の検証に加え、当法人が特に重要であると判断した項目については、不定期で検証を行うなど、更なる品質管理の整備に努めております。

国際的品質管理

  • HLBI、メンバーファームの品質管理ツールを全面的に導入し、国際レベルの品質管理を行います。
  • 当法人の定期的検証に加え、HLBIメンバーファームの定期的検証を受けます。これにより、国際レベルの品質を常に維持していきます。

監査体制

多様なビジネスモデルを展開するクライアントに対応する当法人では、専門性を生かした業務遂行のため、以下の体制を整えています。

高品質なサービスの提供

  • 指定社員制度を採用し、担当する公認会計士がより責任ある監査を行います。
  • 法人内のシステム監査の専門家や、税理士等が監査に参加し、専門的な知識を武器に監査をサポートします。
  • 会計監査にも精通した弁護士等との提携により、監査における専門的な問題についても対応できる体制を整えています。
  • 国際サポートチームを編成し、海外会社の監査や国際会計基準等の対応を行います。

専門的能力の育成

  • 当法人に所属する公認会計士、公認会計士試験合格者は、公認会計士協会の継続的専門研修制度に定められた研修を受講しています。
  • 監査に携わる全てのスタッフを対象に、業務時間内外で年間50単位以上の取得を義務付ける研修を実施しています。
  • 資格支援制度を導入し、社員及び監査スタッフに専門的能力の維持、向上を促しております。

 

当法人は専門家集団として、社会とクライアントのニーズに答える専門性の維持、向上に今後も努めて参ります。